シンポジウム4 Ⅰ.講演セッション 講演3
フルハイビジョン裸眼立体表示の医療応用
演者:
掛谷 英紀(筑波大学システム情報系)
[抄録]
これまでの裸眼立体ディスプレイは解像度が低い,立体視ができる視域が狭いなどの理由で,実用的に使われることがほとんどなかった.講演者は最近,広い視域とフルハイビジョンの解像度をあわせもつ2種類の裸眼立体ディスプレイを開発した.一つは時分割指向性バックライト方式,もう一つは時分割パララックスバリア方式である.講演では,それら裸眼立体表示方式の原理について述べるとともに,肝臓手術シミュレータや腹腔鏡手術トレーニングシステムなど,医療用途における開発した裸眼立体ディスプレイの試験的利用の事例について報告する.