シンポジウム4 Ⅰ.講演セッション 講演1

医工連携によるバーチャル手術の取り組みとこれからの未来

演者:
大城 幸雄(筑波大学医学医療系消化器外科)

[抄録]
われわれは,IT技術と臨床外科の融和によるコンピュータ外科を活用して,外科手術支援技術とそこから派生する新たな外科教育システムの開発を行っている.手術シミュレーションには医用画像を高度に解析し,臨床に有用な機能を様々に肉付けすることが必要であり,医工連携によってしかなしえない.その後,シミュレーションからナビゲーションへと向かうのは自然な流れであり現在研究開発を進めている.外科手術支援から派生する教育への効果はとても大きく,連携するそれぞれの研究室の独自の技術を生かしたアイディア,成果が多く生まれた.わが国ではアカデミア発の研究から実用化,事業化することは簡単ではないが,われわれの研究グループから生まれたことは大きな成果であったと自負している.

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