シンポジウム3　講演2

演者：
宮崎　　靖（株式会社 日立製作所　ヘルスケアビジネスユニット）

[抄録]
医療分野への人工知能活用に関しては，再入院リスク予測，難病診断支援，投薬支援など様々な取り組みが行われている．一方，リスクに応じた規制が行われている医療機器においても，早期実用化が期待されている画像診断支援分野での実運用に向けて動き出しており，米国では深層学習を利用したシステムが認可され，国内でも早期上市に向けた評価指標や開発ガイドラインの整備が進められている．当社では画像診断（DI）に人工知能（AI）を活用した「DIｘAIソリューション」の早期実用化をめざしており，いわゆる診断支援（CAD）だけでなく，撮像支援や画像再構成（イメージング）の領域も含め検査全体の効率化・高度化のため開発を進めている．本講演では，我々がめざしている人工知能を活用した画像診断システムの高度化の事例紹介，およびブラックボックス化や良質の教師データの整備などの課題に対する取り組みについて紹介する．