シンポジウム1 講演3

SPECTにおける諸問題と最近の動向

演者:
尾川 浩一(法政大学理工学部)

[抄録]
SPECTは臓器の機能を映像化するイメージング法であり,体内に集積した放射性医薬品からのガンマ線をガンマカメラで計測し,その集積を3次元的に映像化する.このデータ収集の過程において,ガンマ線源から放出されたガンマ線が体内の原子と吸収や散乱などの相互作用を起こす.また,検出器側ではコリメータが必要となり,これも計測データに影響を与える.これらの画質劣化の問題は,古くから解析的な方法あるいは逐次近似的な方法で補正が試みられてきた.本発表では,画像再構成を含めたこれらの画質劣化の解決方法について概説するとともに,近年のSPECTなどで話題となっている半導体検出器を用いたイメージングやピンホールコリメータを用いたイメージングについても述べる.

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